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本書が耳で聴く本オーディオブックになりました。(2020年9月)
Larry is a fan of my book as I am a fan of his. You should pick up a copy of The Rule. https://t.co/Er7JTA2fp8 pic.twitter.com/Ku6SxG1A2X
— Mark Minervini (@markminervini) March 10, 2021
――世界有数のトレーダーたちは、いかにして成功したのか?
――彼らの輝かしい成功の裏に隠された「秘密」とは?
本書は、世にこれほどすごいヤツたちがいるのか、ということを知らしめたウィザードシリーズの記念すべき第一弾。ここには今や伝説となった、リチャード・デニス(タートルズ産みの親)、トム・ボールドウィン、マイケル・マーカス、ブルース・コフナー、ウィリアム・オニール(『オニールの成長株発掘法』の著者)、ポール・チューダー・ジョーンズ、 エド・スィコータ、ジム・ロジャーズ、マーティン・シュワルツ(『ピット・ブル』の著者)など、トレード界の「ドリームチーム」とも言うべき、きらめき光り輝いている面々が勢ぞろいしている。
「本書を読まずして、投資をすることなかれ」とは世界的なトップトレーダーがみんな口をそろえて言う「投資業界での常識」である!
世界有数のやり手トレーダーたちは、いかにして年間―場合によってはほんの数時間で―数百万ドルも稼いでいるのだろうか?彼らの驚くべき成功の裏に隠された秘密とは? ジャック・D・シュワッガーが本書でインタビューに成功した、驚くべき人物たちのプロフィールを一部だけ紹介しよう。
ロバート・R・プレクター・Jr(『エリオット波動入門』著者)
「 この本に登場するトレーダーたちは、独自のトレード法、それに対する確信、繰り返し決然と行動する規律のすべてを手にしている。何があろうと常に神経を集中させ、プレッシャーをはねのけることができる人々なのである。彼らはみなウォール街の英雄であり、ジャック・シュワッガーの本は彼らの人物像を生き生きと描き出している」
マーク・ミネルヴィニ(『ミネルヴィニの成長株投資法』著者)
尊敬する生ける伝説ラリー・ハイトからメールが届き、驚き光栄です。皮肉なことに、彼は私のリスク管理のページを気に入ってくれましたが、私が31年前に読んだ『マーケットの魔術師』で注目した一節をご覧ください。(ミネルヴィニはハイトからリスク管理を学んだことを示唆)
ポール・チューダー・ジョーンズ
トレードを始めたい人には、私がトレーディングのバイブルだと考える4冊の本を勧めている。
『マーケットの魔術師』は素晴らしい読み物で、この本に登場するほぼすべてのトレーダーが述べているとおり、大金を儲けるためにはまず間違ったときに失う金額を少なくするべきだという教えを学んでほしい。(『ロジカルトレーダー』序文より)
原題: Market Wizards
日本語版の復刻にむけての序文
序文
謝辞
プロローグ
私自身の話
第一章 先物と通貨
先物市場の神秘
インターバンク通貨市場とは
マイケル・マーカス―――害虫被害は二度起こらなかった
ブルース・コフナー―――国際派トレーダー(『ヘッジファンドの魔術師』インタビュー)
リチャード・デニス―――伝説の引退者
ポール・チューダー・ジョーンズ―――攻撃的なトレードの芸術
ゲーリー・ビールフェルド―――そうさ、彼はピオリアに住みながらトレードしているんだ
エド・スィコータ―――皆欲しい物を手に入れる
ラリー・ハイト―――リスクをにらんで
第二章 株式トレーダー
マイケル・スタインハルト―――特異な洞察力(『ヘッジファンドの帝王』著者)
ウイリアム・オニール―――芸術的な銘柄選択(『オニールの成長株発掘法』などの著者)
デビット・ライアン―――宝捜しのような株式投資
マーティン・シュワルツ―――チャンピオン・トレーダー(『ピット・ブル』著者)
第三章 好対照のふたり
ジェームス・B・ロジャーズ Jr.(ジム・ロジャーズ)―――割安を買ってヒステリーを売る
マーク・ワインスタイン―――高勝率のトレーダー
第四章 フロアからの視点
ブライアン・ゲルバー―――トレーダーになったブローカー
トム・ボールドウィン―――恐れを知らぬピット・トレーダー
トニー・サリバ―――“一枚野郎”の大勝利
第五章 トレードの心理学
Dr.ヴァン・K・タープ―――トレードの心理学(『新版 魔術師たちの心理学』などの著者)
トレード――私自身の経験あとがき 夢とトレード
終わりに
補遺一 プログラム・トレーディングとポートフォリオ・インシュアランス
補遺二 オプション――基本の理解
用語集
訳者あとがき
その根拠は何だろうか? それは、『マーケットの魔術師』で取り上げている内容は、ほとんどがトレーダーの考え方や精神面について書かれたものであって、時代によって変わるマーケットの特殊状況についてはあまり触れられていないことだ。本書でインタビューを収録したトレーダーたちは、次のようなことを中心に語ってくれている。
●どのようなきっかけでマーケットに興味を持つようになったのか
●過去に犯した最悪の失敗とそのことから何を学んだか
●自ら構築したトレード法の裏にある概念
●心理的および性格的に、自分のどういう資質が成功をつかむカギになったのか
●トレーディングで大半の人が犯す過ち、また「大多数の人の認識」の特徴である間違った考え方
これらの概念や経験というのは、ほとんどが時間を超越したものである。本書の初版がアメリカで刊行されたとき(一九八九年)にマーケットで成功するための重要な資質だった条件は、今なおどれも極めて重要なものばかりだ。一つ説明を加えるならば、マーケットを動かすのは人間の心理であり、人間の心理(恐怖や強欲などといった根本的な感情)は不変なのである。
二〇〇一年七月
ジャック・D・シュワッガー
成功した世界のトップ・トレーダー達から学ぶことは、計り知れず多い。本書を一読していただければ、彼らの誰でもが最終的に独自のトレーディング哲学とトレーディング手法を確立し、信念を持ってトレードに取り組んでいることがわかると思う。 本書を発見したとき、我々は驚嘆すると同時に歓喜した。驚嘆は、ほとんどのトップ・トレーダー達が大いなる失敗を糧にし苦難の時期を経て成功していく道のりと輝かしい戦歴についてであり、歓喜は、「誰でも適切な訓練を受け努力を重ねれば成功トレーダーになれる」という、本書を通ずる著者からのメッセージの故である。このメッセージこそ本書の最大の贈り物であり、どれほど多くの読者が鼓舞されることだろう。
本書の翻訳は巻末に掲げる者達が分担して行った。できるだけ用語の一致には努めたが、インタビューを受けるトレーダー達の個性が強烈なこともあって、表現に若干統一を欠くところがあるかもしれない。ただし、もし内容的な誤りがあれば、監訳者を含む全員の連帯責任である。
我々は、本書は、訳者達のような証券業従事者は当然として、機関投資家そして一般の投資家においても、非常に示唆に富んだ有益な本だと確信している。
一九九二年四月
あおぞらアセットマネジメント株式会社取締役社長 横山 直樹