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浜口準之助
浜口準之助 黄金サイクルと農耕民族型投資戦略 約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。
浜口流コア・サテライト株式運用戦略の実践

第19回 トヨタ、そしてコア銘柄としての三井住友FG

12月21日
浜口です。まずは定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2021年12月6日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について下記2つの図、上は株価が12月3日時点、下はその2週間後、株価が12月17日時点のデータです。


コア・サテライト戦略 株式銘柄群


コア・サテライト戦略 株式銘柄群



このブログは2週間に1度更新するようにしていますが、そんな中でここ2週間、私がとった投資行動は以下の通りです。

・日本郵船は手仕舞い。一方で米FOMCに前後して、日本製鉄と三井住友FGの組み入れを増やしました。三井住友FGの配当利回り5,34%に赤丸がしてありますが、これは覚えておいてください。あとで説明します。また新たに、トヨタを新規組み入れました。



トヨタ自動車 7203




トヨタについては、日経の12月15日日経朝刊の一面「トヨタ、EV巨額投資にカジ 「後ろ向き」払拭に4兆円」に驚かされました。

これまで電気自動車部門に弱いと言われていたトヨタが、これで様々なエンジンの車に対応できるようになる。今後、本当に電気自動車時代が来るのかはわからないにせよ、どうなってもトヨタはフルラインアップ状態、対応できる。
そんな感を強くし、組み入れてみました。私の分類で言うとサテライト銘柄の位置づけ。予想配当利回りはこの表では空欄になっていますが、実際は2.24%近傍です。

トヨタは2030年までにEV開発に4兆円投資し、2030年にはバッテリーEVの販売台数を350万台とすると目標を発表しました。350万台といったら、トヨタが世界一の電気自動車メーカーになることを意味します。「さすがにトヨタの底力」と感じましたね。この状況でこの銘柄に投資していないとなると、のちに大いに後悔する。そんな気持ちにすら、させられました。

前々回のブログで、①「現政権の株主軽視政策、特に金融所得課税強化」が改善されていない中、②米国でパウエル議長が発したテーパリング(量的緩和の縮小)の加速発言もあり、キャッシュポジションを高水準で維持しました」と書きました。前者①は相変わらずですが、私はこんな解釈をしています。

サラリーマンが上司を選ぶことができないように、投資家は首相を選ぶことができないよな

日本株も徐々に現政権慣れしつつ、現状を少しづつ織り込みつつあるように思われます。本件は過度に懸念しなくても良くなりつつあるのかな。そんな印象を持ちつつあります。まあこれは、期待を込めてですが……
後者②のテーパリングについてはパウエル議長のアナウンスが良かったせいか市場は好反応、従い、前後して株式の組み入れを少し増やした次第です。

これは今までも一貫して書いていることですが、当ブログで披露している投資環境見通し、相場観については、実は方向性として変化があるわけではないのです。景気敏感バリュー株は、徐々に上昇に転じる銘柄が多くなろうと考えます。上記はこの相場観の元、行った投資行動です。

さて、ここからは今回のメインテーマ、「トヨタ、そしてコア銘柄としての三井住友FG」について考えていきます。 トヨタについては説明済みですので、ここでは三井住友FG」について。



三井住友FG (8316)



私は先日、投資家バーStock Pickersで、メンター役をしてきました。

今回はここでのことをご紹介、お話ししたいと思います。

「メンター」として、投資家バーの投資初心者デーに行って来たけどな

参加者は様々でしたが、確かに初心者から投資歴3年目ぐらいの方が多い様子。私が振った話で 1番関心を持ってくれた話は、「8316三井住友FGに投資したらどうか?」というテーマ話でした。以下のような感じで、話を展開させました。

銀行に預金をしても、金利はゼロに近い。ところが銀行株、特に8316三井住友FGに投資すれば、5.34%の配当利回りが得られます。具体的には銀行に一年間100万円を預けても、金利は100円ぐらいでしょうか。これが株を買っていれば、配当額は53,400円(税引き前)になる。 5年定期にした場合と比較するとこの差はますます拡大、定期預金なら5年間預けても受け取り金利は低水準にとどまるでしょうが、株式投資をしていれば、現状の配当が続くことを前提に配当額は53,400円x5年=267,000円前後になる(税引き前)。

ましてや8316三井住友FGは累進配当制度を取り入れているので、今後の毎年の配当については増配もしくは横ばい、少なくとも減配はない。となると受取配当はさらに増加することが期待されますよね。以上に加え自社株買いも行う予定なので、「高水準な配当をもらいながら、ゆっくりと株価上昇を待つ」スタイルの投資に向いた銘柄だと思いますよ。

銀行業は、低い金利で調達しより高い金利で融資を行うのが本業。それが現在はその金利差が取れなくて苦労している。一方で投資家がこの銘柄に投資すると、労せずして5.4%の配当利回りが得られるわけですから、これじゃあ立場が逆、投資家の方が銀行業で利益を得ているみたいですよね……と、締めくくりました。

以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。

なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。


第18回 海運株は再度、相場になるのか?

12月06日
浜口です。投資銘柄フォロー・定点観測から始めましょう。まずは前回の当ブログのアップ日(2021年11月22日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」下記2つの図、上は株価が11月19日時点、下はその2週間後、株価が12月3日時点のデータです。


コア・サテライト戦略 株式銘柄群
コア・サテライト戦略 株式銘柄群


このブログは2週間に1度更新するようにしていますが、そんな中でここ2週間、私がとった 投資行動は以下の通りです。

① その前2週でほぼ売却した日本航空と日本製鉄の組み入れは見送り。 一方でコア銘柄の三井住友FG・三菱商事の組み入れをわずかに増加させた。
② 9107川崎汽船のカラ売りはすぐに手仕舞い、9101日本郵船の組み入れをわずかに行った。

上記①については、「現政権の株主軽視政策、特に金融所得課税強化」が改善されていない中、米国でパウエル議長が発したテーパリング(量的緩和の縮小)の加速発言もあり、キャッシュポジションを高水準で維持しました。 一方で市場全体が大きく下げたので、まあ少しは組み入れ増やしたいと思い、コア銘柄を増加させました 特に三井住友FGの配当利回り5.46%近傍には魅力を感じました。

②は路線変更です。 海運株はここから大崩れする可能性ありと考え、わずかに空売りしましたが、下がらないと感じるや数日後すぐに手仕舞い。先週木曜からドテン買い転換しています。本音を言えば、海運株のことはもう、コメントしたいとは思わない。はっきり言ってもはや、安心して投資できる投資対象ではなくなりましたので。でも今回の路線変更はやはり、コメント無しと言うのは無責任に過ぎると考えました。この点は後で詳しく述べます。

なお今回は、 前回のブログ内容との比較で書いていこうと思います。内容を理解いただくためには、前回のブログを見ていただく必要があると思います。こちらからご覧ください。

第17回 空売り……9107川崎汽船と2022年の半導体製造装置株

また、これは前回も書いていることですが、念のため確認しておきます。当ブログで披露している投資環境見通し、相場観については、実は方向性として変化があるわけではないのです。景気敏感バリュー株は、徐々に上昇に転じる銘柄が多くなろうと考えます。ただ前述の通り、岸田政権のやりかたが不透明なため、現状はサテライト銘柄の投資を見送っている。従い一旦キャッシュ化し、再投資のタイミングを見計らっている。こんな状況です。繰り返しますが、日本航空・日本製鉄とも業績は底打ち、日本製鉄に至っては史上最高益更新なわけですから。なお、コア銘柄については長期保有を継続しますし、前述の通り、わずかに買い増ししています。

さて、ここからは今回のメインテーマ、「海運株は再度、相場になるのか?」について考えてみたいと思います。 私は前回のブログ執筆段階では、海運株には弱気だったのですが、それを改めるきっかけとなったレポートがあるので、まずはそれを紹介します。このブログでは常連さんですね。MorganStanley MUFG証券の海運株アナリスト尾坂さんの12月11日付レポート。「株価は22年度の過去最高益更新期待を織り込んでいない」とのタイトル。ちょっと凄い内容です。 重要な部分にピンクのマーカーをしておりますが、読みづらいといけませんので、以下に要点、 尾坂さんの意見が変わった点について、一部加筆しながら、書き出しておきます。


MorganStanleyMUFG


①海運大手三社の連結RP(Recurring Profit 経常利益のこと)について。21年度は 245.2%増から388.3%増へ、22年度は53.1%減から 4.9%増へ上方修正。特に22年度は減益予想から一転、増益予想へ、2期連続の過去最高益の更新と見方を変更。

②それに伴い、目標株価は驚きの大幅上昇修正。 ピンクのマーカー部分ですが、以下に拡大したものを貼り付けておきます


目標株価


③これを受けての、先週の木・金の9101日本郵船ではなく9107川崎汽船の株価と出来高。それぞれ、赤と緑の〇で囲んだ部分です。ここ2日のリード役は日本郵船ではなく川崎汽船であることがわかります。今回の氏のレポート、とりわけ目標株価の上昇修正度合いが、株価に大きく影響を与えていると思われます。そしてここ二日は少なくとも、氏のレポート・シナリオに沿って株価が動いていると思われます。

川崎汽船
日本郵船



今回の海運株の株価上昇は、このレポートに加え、ここもと新型コロナのオミクロン株の発生がきっかけになっていると考えます。オミクロン株で再度人の動きが止まり、モノの動きが活発化する。それに伴い、海上運賃の値上がりもしくは高止まりが起こり、それを受け海運株が再び物色対象となるというシナリオです。これからどうなるか。

今後、海運株の株価が上昇を続けるかどうかは、オミクロン株の動向が大きく影響すると考えます。これが長期化するようだと海運株は相場になるし、あまり大事には至らないということになると、急落する可能性があります。 したがって私はみなさんに、ここから海運株に投資をすることを、幅広く勧めるつもりはないんです。ここから海運株を買うという方は、火中の栗を拾う覚悟でやる必要がある。オミクロン株の動向次第で、海運株の買いポジションは今後、急に梯子を外される可能性も高い。そんな中、相場が下押ししだしたら、即刻損切り手仕舞いできる。そんな腕自慢の方にしかこの相場はできない。これが本音です。

長くなりました。そろそろ総括を。


  • 日本航空・日本製鉄等の景気敏感バリュー銘柄については 再度、割安な水準で組み入れるタイミングを模索。今後、岸田政権からどんなアナウンスがあるかに注目しています。

  • 海運株については、前述の通り。決して取りやすい銘柄ではなく、乱高下は必至。私はここでは、海運株の状況説明をしているに過ぎないと理解いただきたいと思います。それでも「俺は行くぞ!」という方は、覚悟のうえで。私は小株数、参戦していますが。


以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。




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